保守理念

MR社の 保守方針の大前提として、変圧器が稼働している限り、つまりタップ切換器(OLTC)が稼働している限り、必要な保守サービスと部品の提供をさせて頂いております。

油中接点式OLTC

MR社では、油中接点式OLTCの信頼性を保ち、最新の状態にすることで、お客様に安心してご利用頂けるよう、定期的な保守を推奨させて頂いております。油中接点式OLTCの場合、保守間隔は稼働年数または切換回数のいずれか早く到達する方で決まります。MR社の点検では、前回の点検の結果から、次の点検時に必要になる部品の予測を行い、次回点検に備えております。前回の点検をMR社以外のメーカー、業者様にて実施して頂いている場合には、事前に切換回数等のご連絡をお願いしており、また必要に応じて、OLTC本体の事前確認をさせて頂いております。

MR社は、現地での切換開閉器吊り上げ点検を実施し、通常であれば1日で作業が完了します。通常切換開閉器接触子部を現地で交換するカセット方式ではなく、切換回数および前回の点検で予測している部品のみを交換しております。これにより、無駄な部品を発生させることなく、費用的にも最適化されたサービスを提供させて頂くことが可能となっております。

これは、MR社がライセンスしたOLTCにも同様に実施可能です。

銅または銅タングステン製接触子のOLTCの場合、OLTCの形式と変圧器の使用用途にもよりますが、3~8年毎の吊り上げ点検の実施を推奨いたします。切換回数では形式により35,000回~150,000回毎の実施を推奨いたします。デルタ結線のOLTCまたは線路切換用の場合、保守間隔は短くなります。保守間隔についてのご質問の場合は、詳細な形式名と切換回数をお知らせ下さい。

油中接点式OLTC OILTAP®の形式毎の保守間隔目安:

形式 稼働年数 切換回数*
OILTAP® D形、F形 星形結線 5年 35,000回~100,000回(D形、F形)
OILTAP® T形、V形、M形、R形 星形結線 7年 40,000回~100,000回(T形、R形)
50,000回~150,000回(M形)
70,000回~150,000回(V形)
* 変圧器の使用用途およびOLTCに活線浄油機が付属しているかによります

MR社が全世界で実施している点検データの統計から、切換回数が数万回より多くなると、急速にアンバランス消耗が進行する傾向があることが判明しております。よって、MR社製またはMR社ライセンスのOLTCをご使用頂いているお客さまに対しては、MR社が推奨する点検周期の遵守をお願いしております。

真空バルブ式OLTC

MR社のVACUTAP® OLTCは、保守間隔は稼働年数ではなく、切換回数のみで検討します。VACUTAP® OLTCは切換回数30万回毎に保守が必要です。アークによる絶縁油の汚損が発生しないため、真空式OLTCの絶縁油の交換は不要です。通常絶縁油の交換は行わないため、絶縁破壊電圧および水分量の測定を推奨しています。水分の浸入を防ぐためメンテナンスフリーのブリーザーMTraB®のご使用を推奨します。

変圧器運用に必要な油中接点式および真空式OLTCの油の質:

OILTAP® VACUTAP®
星形結線 > 30 kV/2.5 mm*
< 40 ppm**
> 30 kV/2.5 mm*
< 30 ppm**
デルタ結線または自動トランス線路切換 > 40 kV/2.5 mm*
< 30 ppm**
> 30 kV/2.5 mm*
< 30 ppm**
* VDE(球状電極 2.5 mm)
**(Karl Fischer method)

上記点検サービスを高品質で提供させて頂くために、MR社ではPSP(プレミアム・サービス・プロバイダー)制度を持ち、技術者の技能維持を図っております。